それは、21世紀にあと数年で、手が届こうとしている年の昼下がり…
我が家に… 高校生の男の子T君が、妹Sちゃん、母親と下の弟(4歳)を引き連れて訪れた。
彼らと、私たち夫婦は初対面。そんな彼らが、なぜ我が家に訪れることになったのか?
T君達の母親の同級生と、たまたまウチの息子の通っている保育園で知りあったのが縁で
この日の来訪につながる事となった。
数カ月前…保育園の知り合いのお母さんから
「私の同級生の息子が、霊感が強くてお化けとか見えるのよ」って話しを聞き、
元来 好奇心旺盛な我々の 「会ってみたい!!」が、その同級生一家に届いた…と
いうわけである。
T君の、お母さんいわく…息子が
「彦ぷん夫婦に会ってもいいよ、他の人は興味本位だけど、彦ぷん家なら信じてくれそう
だから 」と 言うらしい、「わたしも知らないけど、あなたも彦ぷんさんて人を知らないでしょ?」
って言ったところ、 T君は私たち夫婦の風体を言い 当てたそうだ 。それで彼らの母親は
「じゃ遊びに行ってみようか?」 となり、今日の来訪となったわけだ。
さっそく居間に全員集合、私も家内も初対面の高校生、中学生兄妹と母親に緊張気味。
妹のSちゃんは弟をひざにニコニコ笑っているが、部屋に入るなりT君が難しい顔。
「ねえ、何か?この家の中に居る?」唐突に私、彼らの母親が「T?具合悪い?」ときく
慌てて顔を見合わせる家内と私。
T君は、ちょっと心配そうに我々を見やって、「いや、気の流れが滞っていて…淀んでいる」
高校生とは思えない落ち着いた、おとなしい口調で彼は続ける「ベランダに観葉植物置いても
皆、枯れるでしょ?」(確かに最近こまめに手入れしているにもかかわらず、ベランダの
植物は、
ことごとく枯れてしまう)「もっと葉の多い観葉植物を植えると良いですよ、部屋の外…
ベランダにつながる、あそことあそこと…」、T君は5ヶ所ほど、鉢を置くと良い場所を指示する
。
そして…「この家には、お爺さんとお婆さんがいらっしゃいますね、」T君とSちゃんは部屋の隅を
じっと見つめる。時々動くが、見えないある物体を追っているかのように…しかも、
目線の行く先がT君兄妹皆が同じ事に気づく(^^;)
なんでもここの兄妹は、3人ともソレが見えるらしい。
「えええ?」私と家内が声を出す 。 当然この家には、我々夫婦と息子の3人暮らしである。
(守護霊につづく)