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1)出会い
2)守護霊
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4)実家の霊視 5)キャンプの夜
6)引っ越し
7)霊体験
8)少年たち


それは、21世紀にあと数年で、手が届こうとしている年の昼下がり…

我が家に… 高校生の男の子T君が、Sちゃん、母親と下の弟(4歳)を引き連れて訪れた。

彼らと、私たち夫婦は初対面。そんな彼らが、なぜ我が家に訪れることになったのか?
T君達の母親の同級生と、たまたまウチの息子の通っている保育園で知りあったのが縁で
この日の来訪につながる事となった。

数カ月前…保育園の
知り合いのお母さんから
「私の同級生の息子が、霊感が強くてお化けとか見えるのよ」って話しを聞き、
元来 好奇心旺盛な我々の 「会ってみたい!!」が、その同級生一家に届いた…と いうわけである。

T君の、お母さんいわく…息子が
「彦ぷん夫婦に会ってもいいよ、他の人は興味本位だけど、彦ぷん家なら信じてくれそう
だから 」と 言うらしい、「わたしも知らないけど、あなたも彦ぷんさんて人を知らないでしょ?」
って言ったところ、 T君は私たち夫婦の風体を言い 当てたそうだ 。それで彼らの母親は
「じゃ遊びに行ってみようか?」 となり、今日の来訪となったわけだ。

さっそく居間に全員集合、私も家内も初対面の高校生、中学生兄妹と母親に緊張気味。
妹のSちゃんは弟をひざにニコニコ笑っているが、部屋に入るなりT君が難しい顔。
「ねえ、何か?この家の中に居る?」唐突に私、彼らの母親が「T?具合悪い?」ときく
慌てて顔を見合わせる家内と私。
T君は、ちょっと心配そうに我々を見やって、「いや、気の流れが滞っていて…淀んでいる」
高校生とは思えない落ち着いた、おとなしい口調で彼は続ける「ベランダに観葉植物置いても
皆、枯れるでしょ?
」(確かに最近こまめに手入れしているにもかかわらず、ベランダの 植物は、
ことごとく枯れてしまう)「もっと葉の多い観葉植物を植えると良いですよ、部屋の外…
ベランダにつながる、あそことあそこと…」、T君は5ヶ所ほど、鉢を置くと良い場所を指示する 。

そして…「この家には、お爺さんとお婆さんがいらっしゃいますね、」T君とSちゃんは部屋の隅を
じっと見つめる。時々動くが、見えないある物体を追っているかのように…しかも、
目線の行く先がT君兄妹皆が同じ事に気づく(^^;)
なんでもここの兄妹は、3人ともソレが見えるらしい。
「えええ?」私と家内が声を出す
。 当然この家には、我々夫婦と息子の3人暮らしである。
守護霊につづく