悪い霊とか、変なものが我が家に居るというのでは、気味が悪い。
「それと犬が…」と言いかけ「1…、2,3」と数えだす。(目線は妹のSちゃんもその弟も
同じ何かを追っている)「彦ぷんさんの昔飼っていた犬でしょ、2匹は息子さんに付いてる守護霊、
一匹は彦ぷんさんに…あと、
お爺さんとお婆さんは、どちらがどちらのかな?…写真ありますか?
彦ぷんさんか奥さんの?」言われ、 家内が保育園で撮った1枚の自分の写
真を見せる。
「あ、お爺ちゃんが写ってますね、やっぱりお爺ちゃんは奥さんのお父さんのお父さん(つまり
家内の祖父)お婆ちゃんは、彦ぷんさんのお父さんのお母さん(つまり私の祖母)、この二人は
この家の守護霊です、当然犬3匹も」
つまり、息子に犬2匹、私に祖母と犬(後でコロと判明)、家内には祖父の守護霊がいるらしい。
半信半疑の私は、ある質問をしてみた「お爺さんは、なんで死んだの?」T君は即答する「肺を患う
死因ですね、お酒がすごく好きだったはずですよ」すかさず家内が「私も会ったことの無い祖父
だけど(家内が生まれる前に死亡している)お酒は飲まない人だったって聞いてるけど」
T君が即答「死ぬ間際は飲んでなかったけど、飲めなかったんですよ肺を患ってて、あと…
お婆さんは、髪が長くて結んでいます。着物の柄はこんな感じ(部屋の隅を見つめ絵を描くT君
)」
私が口を挟む「お婆さんは俺が中学の頃亡くなったから知ってるけど、髪は短い記憶があるけどな」
T君「お婆さんは、ほんとは髪を長くしたかったみたいですよ」
その後犬の色や、大きさまでを事細かに話すT君。私はいろんなペットを飼ってて、犬もいっぱいいた
その中で、何も話して居ないのにここまで言われると、犬に関してはかなり信ぴょう性がある。
息子についているのが、フジとクロ、私についているのが一番最後に飼っていたコロらしい。
T君は、「お爺さんは植木や葉っぱの多い植物が好きでいっぱい手入れしていたはずです、だから
植木を植えてやって下さい 、お婆さんは甘党で…お菓子や甘いものが好きだったみたいですね」とも
付け加える。 彼の言っている事を、全て信じたわけではなかった我々だった。
老人とは、えてして甘党、酒飲み植木好きと相場が決まっている(^^;)しかし…
驚くべきは、彼らが帰ってから おこった。
彼らが帰宅後、我々はそれぞれの実家に電話をかけた、もちろん両親に祖父母の事を確かめるためだ
。
結果、家内の祖父は旅館で働いていたそうだ植木いじりの好きな祖父で、旅館にも植木がいっぱいだった
そうだ、しかし静岡の大火で旅館が焼けたとき、家財を運びだそうと必死になり煙を吸い込み、
それ以来体調を崩し、死ぬ間際まで大好きだったお酒を飲めなかったそうだ。
私の祖母は、私の知るかぎり短い髪だったのだが、本当は長くしたかったそうで、いつも祖父に
家事に向かないと怒られ、 短くしていたが、それが不満だったらしい、私の父いわくT君の描いた柄の
着物は祖母が若いころ よく着ていたというのだ。
翌日私たち夫婦は、念のため(^^;)、観葉植物を買いに出かけた…近所の植物園で取り急ぎTくんに
言われた通りの葉の多い観葉植物を買って来る。5個必要だったが(Tくんの指摘だと)
手頃なのが無かったので4個のみ購入。明日にでもベランダに出そうと思っていた、その日の夕方
呼び鈴に玄関に出ると、そこにはTくんの お母さんが 手に観葉植物の鉢を抱えて立っていた。
「息子がきっと1鉢足りないだろうから、これを
持って行って やってくれと言うので、
ウチにあったのを持ってきたのよ、これ使って」
家内と鉢を持ったまま、唖然と立ち尽くす。その鉢はスクスクと大きく育ちどんどん鉢を
増やしていった。
そして、息子の犬たち守護霊の話しは…(犬たちにつづく)