実家帰省前に、再びT君と近所のファミレスにて会う。 今度は彼一人きりだ。
「今日…うちのお爺さんとお婆さんは、どこにいる?」そう尋ねると彼は、
辺りをチラッと見た後「お二人は、駐車場の車の中で待ってますよ、コロは
彦ぷんさんのひざの上にいます」そんな話しをしばらくしてから本題に入る。
「実は家内の実家が、薄暗くてなんか気味が悪いんだけど、写
真とか見せたら
中のこと解るかな?診てくれる?」と言う私の言葉に彼いわく
「そんな物無くても大丈夫ですよ、 彦ぷんさんが一度行ったところなら、
頭の中から見えますから、見てみますか?」
こちらが何か言いだす前に、彼が言う「大丈夫ですよ、奥さんの実家は…
人がいっぱい出入りする家みたいですから、良い気がいっぱい入ってきてます
暗いのは、単に照明のせいでしょう。
(家内のお母さんは日本舞踊の師範でお弟子さんがたくさん実家の舞台のある
部屋に訪れてくる、実際天井が高くて照明が暗いのが、気になっていた)
入り口横の大きな木が良いですね。 それと玄関横の生け垣が、とても良い気を
呼び込んでいますよ」口をあんぐり 開けて顔を見合わす家内と私…
何もこちらが言っていないのに、統べて見て きたかのように、言い当てている(^^;)
しかも、私が忘れていることまで言い当てる、間取り図を見ているかのようだ。
私「俺が頭に実家を思い浮かべれば、私の実家も見られるの?」
Tくん「思い浮かべなくても良いですけど、見てみます?」その時、私は悩んだ
子供の頃住んでいた家は数年前、兄が家を建てたとき壊して引っ越している。
つまり実家と呼べるところは二つあるわけだ、どちらを思い浮かべればいいのか?
彼はどちらを実家として判断するのか?
すると彼が一言「どちらにします?ベランダの有る方?無い方?」
私(え?何も言っていないぞ)「じゃ、じゃあ、無いほうの実家を」、
納得したようにT君が言う 「 ここは何度か危ない目にあってますね、
家の真ん中あたりにとても悪いものを 感じます。
(実家の前は大通りの直線道路にもかかわらず、2度も車に飛び込まれている
しかも、私たちがTV を観ている時間帯…目と鼻の先に飛び込まれているのだ)
「危ないことあったでしょ?真ん中辺りで…
でも反対側にニワトリ飼ってますね、その壁に鉄板があって悪い気をストップ
してます。この巣を作ってから、悪いことは起きてないはずですけど」
(ニワトリまで当てるのには驚いた。実際…家の土壁をニワトリが突くからと
父が壁に鉄板を打ち付けたのである、そこまでこちらが何も言っていないのに…
いやはや、驚くべき能力だ)
(このあと、調子に乗った私の心霊写真体験(^^;)キャンプの夜につづく)