K君が、私の身内であることを前置きしてから、このお話は始めましょう。
つまりは、今から紹介する話しが…友達の友達の友達の…という類いの、ネタでないことだけ
御承知下さい。
身内から、夜中に電話があった。
これから語るKの父である 「先日の葬儀場で写した写
真に、何かが写っている」と言うのだ
私の母の姉(つまり私の伯母)の葬儀会場の庭で撮った写
真に、オレンジ色の炎の様なフレアが
写り込んでいるというのだ、連写で2〜3枚取ったのだが、明らかに動いているらしい。
私も、その葬儀には参列していたので覚えているが…そこは、お寺の境内に設置された葬儀場だった。
だから、写ったものが、例えこの世のモノで無いにしても…
葬儀の最中の霊が写り込んだのであって、 悪いものではないのではないか?と私は、言っておいた。
電話をくれた身内の息子Kが…休暇を利用して里帰りしていたが…写真の電話の数日後、
「不思議な写真だ」と言いながら…か、どうかはしらないが、大学の寮に戻って行った。
Kが大学の寮に帰ってからそれは起きた。
寮と言っても、普通のアパートの小ぶりな部屋に…2段ベットが置いて有り、Kは上に寝ていた
金縛りにあい、身動き取れないまま夜中に目が覚めた…気づくと
若い女が、自分をのぞき込んでいる…明らかに2段ベットの高さとつり合わない。
足は宙に浮いているとしか思えない。
次の日も、女は出て来た…前日同様のぞき込んでいるが、何もしない…ただ、のぞき込んでいる
疲れて幻覚を見ているのだ、そう自分に言いきかすK。
しかし…女は、その次の日も、また次の日も真夜中になると…やはり出て来て、のぞき込んでいる。
Kはノイローゼ気味になり寝不足の日々が数日続く、その頃やっと実家に電話をしてきた
Kの父は「部屋の電気を明るくしておけ、そうすれば幽霊なんてモノは出て来ない」
そうアドバイスする…父の言葉を素直に聞いたKは、電気を煌々と灯してその日は寝た。
にも関わらず、彼女はやはり出て来た。
翌日…Kの父は「デカイ音をたてておけ、音がしてれば、幽霊も出て来れまい」と言うと
その夜、父の言いつけ通りCDを大音量でかけ、Kは寝た…………………
Kの父が気にしていたのは、その霊が誰なのかだ(幽霊云々を既に超越しているあたりがスゴイ)
Kの姉の友人が、ちょっと前に事故で突然亡くなった。お通夜に参列した姉は
お棺の覗き窓から、石膏で固められた変わり果てた友人の遺体を見て、かなりのショックだったらしい
友人は目と鼻しか見えておらず、口は石膏で固めたように隠してあったのだという。
友人の母のあまりの動揺ぶりに、Kの姉は、友人の事故の詳細を聞くことも出来なかったそうだ。
しかし…その遺体の損傷ぶりから事故が何かはさだかではないが…その悲惨さだけは感じ取った。
…と、ここまでは、Kの父の心に引っ掛かった、最近の事情である…そんな事を踏まえたうえで
私は、Kに連絡をとった…その霊の話し、もう少し詳しく聞かせてくれと。
Kは快く、携帯にむかって詳細を語ってくれた… そして…
本当の話しを聞く事になる。
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2004年10月のお話し