ここは…彦ぷんの言いたい放題のひとりごとです、適当に読み捨てて下さい。
ですが…意義反論には応じます。

 ウォッチメン  2009.4.3


あああ、眠かったぁ。
トム・クルーズの『
ワルキューレ』とハシゴしたもので…最悪に眠かった〜!!!
ワルキューレ』は面白かったんですが…

ウォッチメン
散漫なキャラ設定(ヒーローばっかり)と、
散漫なストーリー展開…(主人公は誰だよ)
いい加減やめて欲しいですね。
この手のオタ丸出しの映画作り。

ダラダラと悩むヒーローって、やっぱりダメですな、せめて映画の中の主役くらいは悩まずに突っ走って欲しいものです。
もう誰がお父さんでもいいよ。

で、火星に行った彼は『ファンタスティック4』でサーフボードに乗って戻って来んの?



 おっさん…そりゃないぜ  2006.4.8


定期健診の採血の為…病院へ行く。
採血部屋にもう1人年配の営業マンしゃべりの男性患者が来る

男性「よろしくお願いします、あ、どちらの腕でもいいんですね?」
(紳士的口調から…仕事の出来る上司を想像)
男性「で?採血は静脈から?動脈から?(をいっ!私は吹きだしそうになる)
キミ…見える静脈でさえ、看護婦さんが苦労してるってのに…
見えない動脈まで針をぶっ刺して、ピュウピュウと吹きだす血で採血してもらいなさい。
まったくこのオヤジは、言うに事欠いてなんつう事を(^^;)

 大ぼけ キング.コング  2006.1.3


某映画評サイトで「大猿と恐竜が闘う映画にお話しの整合性を求めるのは、
日本がW杯に優勝するはずだ、と言うのと同じくらい無理な話です」
という書き込みがあった。
そこは反論できないトコなんで、不満が残った。

なに言ってんだろ???映画は創作物、W杯はスポーツじゃん…根本的な論点がズレてますよ。

スポーツはシナリオの無い部分が面白いのであって…創作物は完成度にこそ意味があるんでしょうに。

ともかく…誰が何と言おうとあのシナリオは無駄な枝葉ばかりで、本筋の大きな幹は只のモノマネ。

私が劇場に見に行くと聞き、家内が「3時間は途中でトイレに立つかも知れないから…先に見て
どの辺で立ったらいいかを チェックしてきて」
と言う
しかし見に行って思った。
どこでトイレに立っても中盤なら、大筋には何の影響もない。
ただし、どこで立っても見れないエピソード(凝った枝葉の映像のみ)がある。

つまりは監督自身が無駄を無駄としてカットする事が出来ない、
ストーリー作りの出来ないヘボ監督って事が露呈した作品だ。
早い話しが、彼自身どこが無駄なのか理解出来てない。
(大筋に無関係な部分で、どんな魅惑的映像が出来ても全体を
 見る事の出来る監督は、思い切ってカットするものだ)


船長と黒人船員は一緒のキャラにすべし
 野生動物を私利私欲のために密輸するアウトロー的存在と、船底に潜んでいた若者を育てている
 人間的な面を持つキャラを作っておけば、命をはって助けに来る理由づけにもなるし…無駄 な
 エピソードが省ける。

青年は髑髏島を知っている(あるいは逃げてきた)設定にすべし
 そうしないと…大けがをして船底に潜んでいた彼の、お話しの意味がない。

原住民は出す意味もない。
  観客の恐怖心をあおるためなら、死に絶えた部族の遺骸があれば、それで良し。
 あるいは好戦的ではなく、従順な部族で…コングのみを神と崇めている…
 つまり、彼らがコングを連れ出すと分かった時に、初めて命がけで襲ってくる。
 それが原住民の、コングに対する忠誠心を表すキャラ設定となる。
 それを撃ち殺して…コングを連れ去るからこそ残忍さを表せるのだ。
 キャラの 性格の描き方の基本が、 このヘボ監督は根本的に出来ていない。

●映画監督の取り巻きが多すぎる。
  余分なキャラを出して描ききれないなら出すな… 編集段階で無駄に気づいたら切れ。

 ともかく、映像のみにだまされて、こんなヘボ映画を
「傑作だ!」などと崇めていては… 明日の映画はないぞ。
 シナリオの稚拙さに気づけよ…キャラの性格設定の一貫性の
 無さに気付けよ!!
このキャラでこんな映像描いたら面白いだろう…じゃ ないんだよ
このキャラの性格なら、ここでこういう事するだろう、こう言うだろう
それが上手いシナリオって言うんだぞ!良く覚えとけっ!!!
ピーター・ジャクソン
!!!
 

 サイフを  2005.6.8


退院後、原稿料振込の口座のキャッシュカードを、家内に全て委ねる。
思った通り倹約家の家内のお陰で、かなり助かっている。

しかし…家内にキャッシュカードを渡したのは、節約のためではない
インターフェロンの副作用から、かなりうつ状態になり(医者から精神安定剤は処方されているものの)
時々自分でも押さえられない時がある。

朝…特に起き際は神経がいらだっていて、気づかないうちに息子や家内に当たっているらしい。
寝起きに機嫌の良い人なんかに、この世にいるのか?何はともあれ…
それまで、保育園の頃から私がずっと作っていた息子の弁当作りも、家内が見るに見かねて交替した。

話しを元に戻すと…キャッシュの管理だ。
サイフにお金を入れていると… 外出した時、そのまま知らない電車に乗って
知らない場所に、ふっと行きたくなるのだ。自分でもどこに行くか等わからない…
全てどうでも良くなり、何もかも放り投げてしまいたくなる…その恐怖から逃れたかった。

今朝、天井から平安絵巻から抜け出てきたような装束の人がこちらを見ていた。
その顔が鬼の形相になり、咆哮を上げ大口が私を包み込み…暗闇で目覚める。嫌な目覚めだ。


起きようとするが、身体が起き上がらない 、目を開けると暗闇に稲妻が光るように光り
痛みで目がしばらく開かない、この状態が1時間も続く…携帯の目覚ましだけがこの間 鳴り続ける。

この1ヶ月 こんな朝が毎日訪れる。

この身体のだるさと微熱、頭痛、全身をナイフで切り刻みたくなるよう、なかゆみの副作用
解放されるのはいつだ?解放は完治ではないのか…

既に担当医師からは、効き目が出ていないので、治療中断も示唆されている 。
まだ続ける意味はあるのか…? 家計や家族に負担をかけてまで?

思えば間抜けなものだ、子供の頃…病気にならないように打った予防注射が原因で
間抜けにも病気になってしまい、こんな責め苦に泣いているのだ。
この数ヶ月、私は自分の仕事場で寝起きしている…家族のささいな事が神経を苛立たせる。

今日は、帰宅できるのか?明日はまた訪れるのか?
そしてまたこんな、最悪な目覚めが訪れるのか…


 入院中に  2005.3.29


老人介護は大変だと、入院していて実感した。
私の入院していた病院は、殆どが老人の入院患者で、私は最年少だったかも
人工透析室がある病院なので、じん臓を初めとする内臓疾患の入院者や 癌術後の患者、
病名は聞けはしないが車イスでの介護が必要な人まで。

私は、調子のいいときはそこらを歩き回っていたが… 廊下を歩行訓練以外で、
歩いている患者は…皆無と言っていい。
トイレが入院フロアーに1個、しかも男子便所に大1個、小2個 こんなんで足りるのか?
って当初思っていたら、自分でトイレに来る患者なんか 殆ど居ない。
オムツか尿瓶で済ませてしまっている。
私の入ったのは、4人部屋(かたち的には4人部屋だが、入り口が2個あって 途中が仕切ってあり。
実質的には2人部屋だ) 最初の相部屋の老人は、睾丸に水が溜まり、除去手術した方で
デイルーム(入院フロアに設置されたTVのある休憩室)で時々会話するかぎり
気のいい爺さんだったが… この爺さん、明け方3時半にTVを大音量で見始める。
TVは各ベッドに、角度も位置も変更可能な液晶TVが一個づつ付いている、
イヤホーンジャックもあるので…イヤホンさえ用意すれば、自分だけが聞けるシステムなのだ。
しかも何が腹たつって、朝3時半だ、しかも聞くともなく聞いてたら『2次関数』(教育TVか?)
そのおっさんが、3日で退院。

次ぎに入ってきたのは、人工透析の血管オペを控えた老人Kさん 半分ボケて居るので…
何が大変って、俺もうかうかしてはいられない。
トイレに立つと、トイレとは逆方向に向かって歩いていく。
帰りも、自分の部屋を忘れる。 スリッパを履き忘れて歩き出すので…
ベッドから起きる音がしたら、 真夜中でも私が飛び起きて 廊下まで追いかけて、
ベッドの下に置き忘れたスリッパをはかせてやる。

しかも帰りまで待っていないと、どこへ帰るか分からない。
「人工透析のタグチです」…ある日、K爺さんに、担当医が挨拶に来た。
K爺さん「え?ダレ?」(じいさん耳も悪い)
「人工透析のタグチです」(今度は、医師もかなり大声で)
K爺さん「ああ、身内のもんかぇ?」
「いえ…タ・グ・チ・です!!人工透析でいつも会っている」もっと大きな声で怒鳴る
K爺さん「ああ、そう。変わったから分からなかった」
医師「ああ、髪を切ったからね」
K爺さん「カズキかぁ、変わったなぁ、ぜんぜん分からなかった」
医師「……」 誰だカズキって?孫かな???

次ぎに女医さんが、透析のお迎えに車イスを押してきた
「Kさん透析に行きますよ」
K爺さん「いやだ」
女医「でも行かないと、大変だからね、楽になるから行きましょう」
K爺さん「センちゃんは、今日は来てる?」
女医「だれ?」 K爺さん「センちゃんだよ、いつも来てる」
女医「今日はねまだよ、休みかなもね」
K爺さん「休み?そう。なんだよ」(渋々車イスに乗せられるK爺さん) 透析室に押していきながら、
看護婦さん「センちゃんって?」
女医「さあ?知らない。昔の同級生かなんかじゃないかな?そういう記憶が   突然出てくるみたいね」
そうか…いったい誰なんだろう、K爺さんの言うセンちゃんて?

私が、ナースコールを代わりにやったり、電気を消してやったりブラインドを締めてやると
「ありがとね、すまないねえ」と頭を下げる
ある日「コレ食え」と自分の食事で残しておいたのか、見舞いにもらったのか
エクレアを私に差し出す。 「ありがとう」って、それを頂く。
手間はかかるが「わるいねぇ」「すんませんね」と頭を下げ
とっても腰の低いなんか可愛いおじいちゃんだ。

今度通院外来に来たとき 何か食べ物でも差し入れようかな。
いったい、いくつなんだろうって思ってたら…娘さんが見舞いに来たときの会話
K爺さん「オラあ、書類書くからって言われたけど、生年月日が分からなかったよ 明治何年だっけなあ?」
??明治生まれだったのか、うそだろ???
すかさず娘さん「やだお父さん、大正6年でしょ」
だよね(^^;) ウチのオヤジと変わらない歳って事か…複雑だ。

真夜中に「痛ぇ、痛ぇ、痛ぇ」ってうなされている声が、父親の声に聞こえる。
一回は真夜中にトイレに起きて、太股の管を無意識に掻きむしってはずしてしまって、
トイレから帰ると血だらけであった。 すぐナースコール。 看護婦さんが駆けつけて応急処置、
シーツも布団も血だらけ。 仕切られたカーテンの下からも、血が滴る…
その間も「痛ぇ痛ぇ痛ぇ痛ぇ」を繰り返し 真夜中にも、悲痛な譫言を言う。
私が食事中、カーテン越しの隣のベットで看護婦さんが「Kさん?ウンチ出ちゃった?」 とか
「浣腸しようか?」はもう慣れたが…
痛がるのは、自分まで痛くなる。 その夜、ヘッドホーンをして無理やり寝つき、朝目が覚めると隣にベッドが無かった 看護婦さんに聞くと「ICUに移した」とのこと 幸い、K爺さんは少し良くなり
夕方には、部屋に返ってきた。

その日、斜向かいの部屋が、慌ただしく動いていた。 デイルームに、家内と居ると…
ケイタイを持った中年男性が、神妙な面持ちで入ってきて(携帯禁止なのだが) 大声で電話をしだす
「あ、俺だ、今お父さんが逝った、すぐに葬儀屋に電話してくれ…
病院はもう置いて置けないと言ってるので」 その夜、トイレに出ると…
その部屋はひっそりと静まり返っていた。

翌日、看護婦さんがベットメイキングしたかと思うと、すぐに入院患者が運ばれてきた。
おれ個室を注文しなくて良かった〜、知らずに前日亡くなった人のベットで寝ることになってたかもしれない。


 いや、それ違うだろ  2005.2.5


ワイドショー観てたら…
容疑者を知る、近所のおばさんのインタビュー
おばさん「あの人はいい人よ、あいさつも良くするし、腰も低くて
     コメツキバッタみたいな人でね」
いや…おばちゃん、それ褒めてないから。コメツキバッタって
ヽ(´ー`)ノフッ

その2
アイスクリームで有名な会社(一部で)エスキモー
今日、外側がクリスピータイプの、ソフトクリーム型 アイスクリームを食べた。
チョコレートがたっぷりかかっていて、ナッツもビッシリ乗っていて
中身までチョコアイスと言う、こってこてのカロリーのカタマリ(1本250カロリー)

見たら包み紙に、お客様プレゼント…おおお

商品*『体脂肪計測体重計 』おまえケンカ売ってのか?!エスキモ〜〜〜〜!!!


 小西さん   2004.7.22


訳あって40Kmほど離れたファミレスで仕事をする事にした。
そこで、凄い人に会った。

禁煙席の隣の席に座ったお客(30〜35才のメガネの男性 )
私の友人の小西さんという方に、外見の雰囲気がよ〜く似ていた…すると

座るなり「小西です」と言うのでビックリ!!!!!
見ると、小西さんは私の方を見ていない、当然他の客の方も見ていない。
空間一点を見据えて、また「小西ですって言ってんだよっ」と言う
この男、超能力者だ!小西さんに似ているって、私が思ったモノで、そう名のったのだ
な、わきゃない…明らかにおかしな人なのだ。


その内に小西さん、携帯電話を取り出しどこかにダイヤル。
「あ、小西です。今日…私に 入金ありましたか?」
をいをい、どこかの金融機関だよ…しかも名のっただけで…もしやすんごい実業家か何かか?
その後口座番号を言うが、入金はなかったらしい
すると今度は、またどこかに電話して
「日曜日までには入金します。早ければ土曜の夜です。はい ヨロシク」と言って電話を切る。
が、また空間を見据えて
日曜日までには入金します。早ければ土曜の夜です。はい ヨロシク
だから、日曜でなかったら土曜の夜です、え?そうです、ど・よ・う・の夜です土曜ね」
と言う…
もちろん、もう
電話はつながっていない。

目を合わせないように…観察を続ける。
店員が注文を取りに来る。何かを注文したあと店員が「卵は硬めでしたね」と付け加える
常連さんだよ…
店員との応対は、真面目なサラリーマンのように紳士的なのだ。

私の友人の小西さんの名誉のために…友人の小西さんは確かに理知的なメガネの紳士ですが
話しているのは…
たまたま同じ名字の、お隣のお客さんなので、お間違いの無いように。

その後小西さん、政治家や新聞社にも次々と電話…単語はそこらの若者でも知らないような
政治用語やら、新聞ネタが飛び出すのだが…ツジツマも合わないし、支離滅裂で…
話しの主題から明らかにズレまくりの電話内容。新聞社もいい迷惑だ

例えば、某政治家A(地方の議員さんらしい)の後援会事務所に電話してA候補は今年69歳で、次は引退だと聞き及ぶ…と言いだす。
先方がおそらく「そんな事は聞いていない」と言ったらしい、すると小西氏
「いや、内定しており、ほぼ確定だと聞いている。後援会長の○○氏がそう言っていた
彼はもとさんの後援会にも所属しており、そのさんは70歳で引退したのですが、
私には何の連絡もなかったのですよ、それは私が4年前候補を推薦していた事に端を発し
私には引退の通知も来なかったのです。そこで私は後援会長の××さんに苦情を言い
××氏から直々の謝罪がありました。つまり4年前の話しを持ち出して、私に通 知を
よこさないほどの ××氏は慎重派なのです…」
お気づきでしょうが…既にA候補の選挙後援会には、まったくの無関係な話しになっている。

電話の待ち時間などからみても、実際に電話しているようだ

待ち時間に「あ…」って言うので、先方が出たのかと思い気や
「あ…ハナクソです。」(???)というので、こっそり覗くと…鼻をほじっては指をながめている
「んん、確かにハナクソですね」自分で納得をする。

2時間の間に「アルバイトはありませんか?」という電話も3回もしている〔どうやら同じ相手らしい)
その頃には周りも、大声で話す彼に怪訝そうな顔をしだす。

最後に小西さんの独り言をもうひとつ
借金なのか、なんなのか、返済電話の際「日曜の朝…はい、電車でうかがいますよ…そうですヨロシク」
と言って、電話を切ったあと…またもや新聞を見ながら語りだす。
「私はね、車は運転しないんですよ。え?、そう、しないの…車の運転は。なぜって?
恐いでしょ。だから
私は直情型なんですよ、そうは見えないでしょ?まあね皆に言われますがね…でもねそうなの
(よくわかるけどね)だから… 運転しないの
例えばパチンコで出なかったらどうなりますか?(ここから急に大声でわめくように)
ちくしょ〜〜〜〜〜
ぜんぜん出ね〜〜よっ!!!ば〜〜〜ろ〜〜腹立つ
!!!
ってね、なっちゃうでしょ?だから運転しないの」

家族や身内の方、ちょっとでもおかしいと思ったら、すぐに病院へ連れて行きましょうね。
取り返しの、付かないことになる前に。


04.7.24


 老人の衝動買い  20047.19


息子の視力検査に行った時
…思わず衝動買い

はい!この歯ブラシの上の、青いモノは何でしょう?

太いシャープペンシルくらいの大きさ

ちょっと開けてみます。


判りましたか?
銀色の部分をスライドさせると出てくる仕組みです。

全部出してみると…


そうなんです!メガネ。しかも老眼鏡(爆)


この小ささ見て下さい、緑色の物体…歯ブラシと比べてみて
思わず衝動買いしたくなる気持ち判るでしょ。
さっそく仕事に使うとします。

2004.7.19


 最近の友人達   2004.5.2


先日、30年来の友人から電話が来た、福岡に越していって…もう10年以上会って居ない男だ。
そんな友人が「ホームページを立ち上げた」という連絡であった。
嬉しかった。柔道部で互いに切磋琢磨しあった旧友は、どこに行っても気になっていた。

特に彼は、ワタシのベスト3に入る親友(と自分では思っている)だけに特にである、
何年離れて居ても… 思ったことが何でも言える友人というのは貴重だ。
そんな奴らに会うと、昔の自分に戻ってしまう。

その男のHPの一件で、高校時代の友人ともメール連絡をする。
みんながHPをもっていてくれれば、メールでお互いの近況報告がしあえて、便利なのに

そんなある日
今度は、近所の同業者の友人に、思い立って携帯で電話をする〔数年ぶりか)。
彼は昔から頭のいい男で、漫画を理論的に組み立てて語れる男であった。
今もコンスタントに書き下ろし漫画を描いており、子供3人と奥さんをペンだけで養っている
立派な漫画家だ。 印税なんかオレの比ではない。
しかし、そんな彼だが…寝起きを襲ったこともあり、かなりブルーだった。

最近は何のビデオを見ても、どんな映画を見てもつまらない、芸が無い、華が無い
ひねりも新鮮味もない。だから感動しない、と言う。

必死で「それは見方の違いで…」などと頭の悪いワタシが反論じみたことを
言おうとするが…有名大学を出た彼の言動をくつがえす力など、あるはずもなく…
「漫画家なんか、やってたって虚しいよ」みたいな彼の言い分に、何も言ってやれなかった。

彼はオレの言葉など聞かないだろうし、誰かの意見を求めている様子でもなかったので
それはそれで良かったのかもしれないが…
1時間40分の会話は、終始希望の無い漫画家の今後…と、いうものだった。

電話を切った後、どっと落込む。
が…ワタシの奥底に「まだ希望を持っている、こんな 頭の悪い漫画家でも、何か出来るんじゃ」
などと 訳の解らない思いが頭をもたげだす。
だって…
我が家では『ウォターボーイズ』(2003年TV版)のDVD全4巻のシナリオのテンポに
感動…家族してセリフを丸暗記してしまい食事中に、即興ウォーターボーイズ名場面 が
上演されるほどだ(爆)。
彼は、最近の全てに新鮮味がない事を指摘しながら…漫画家の虚無感を語っていた。

そういえば子供の頃の私は…
兄弟や両親がワタシのいたずらで、驚く顔をみたり…
ワタシの落語や演劇で同級生や先生を笑わせたり… そんな事に喜びを感じていたものだ。
その行き着く先が漫画だったのだ。
だから小学校の頃から、漫画を夢中で書いたり、お話を考えたりしていたのだ。

少なくても、ワタシは今…漫画を描いていることを幸せだと思う。
あの頃の、自分に会って「お前はプロになったよ」って 言ったら、どれだけ喜ぶことか。

だから、ワタシはまだ描き続ける。ワタシは今のお話やTVや映画でも充分感動できるし、
まだまだ漫画に出来ることは、いっぱいあると思っている。
何かをやってやるとか、感動させてやる…なんて、大層な気持ちはない、只…描いていたいのだ。

家内いわく…死ぬまで漫画を描いていたい…ワタシもそれに賛同するとしよう


2004.5.2


 10円の鬼   2004.3.17


スーパーに買い物に行く。レジの小太りのお姐さんの名札には『研修中』の文字
うしろで、ベテラン女性が恐い顔して、ずっと見つめながら指示を出してる。
「ああ、時間かかりそうだな」って思いながら待ってると、私の番。
「ちくわ88円入ります。イチゴ350円入ります…」の、あと 「ほうれん草198円入ります」
え?それって小松菜だけど…
ほうれん草より、小松菜のがビタミンもカルシュウム鉄分も豊富で、アクも少ないからサラダ向きだし)
って思ってたら…もうレシートがでて来た。

普段なら、そのまま通過して面倒だから帰ってきちゃうんだが…
(だって小松菜だってほうれん草だって、どっちでもいいもん…しかし今回
                       値段が小松菜のが10円安かった)
や、それでも10円くらいのために、面倒だ…だって面倒さゆへに、銀行より近所のコンビニの
キャッシュディスペンサーで、お金引きだして、銀行よりも100円も多く手数料払っちゃうんだから
今さらなんだ10円くらい。

しかし…今日はちょっと黙っていられないのは、研修生をにらむベテランがいながら見逃していることだ
こんなことが許せるか!ちゃんと指導せんかいっ!!
そもそもレジ係が、小松菜ほうれん草の区別 がつかんでどうする!!

ここは心を鬼にして「これ…ほうれん草じゃないよ、小松菜じゃない?」と言ってやった
( なんと謙虚な(^^;))
「だ〜〜けんなッ、こんボケっカス!!どこがほうれん草じゃい!小松菜じゃろがっ

って言うほど、鬼ではない。
ベテラン社員は「失礼しました」と差額10円を差しだした。

嫌だなあ、小うるさい客(ってオレか?」

2004.3.17

 ダイエット機器『トレリート』購入   2003.9.29


運動不足に堪え兼ねて(ってか、危機感を感じ)某パソコン雑誌を読んで
その日のうちに購入したダイエットマシン(^^;)
今話題のEMS機器lectorical uscle timulation)の最新版。
東レから発売されているトレリート
本来6万円からするのだが、オークションで3割引ほどで購入。

ちょっと前に話題になった中周波EMS(低周波の類似粗悪品も多数出回った…ちなみに
低周波では肩コリ治療用のマッサージ器と同じで筋力アップには無縁)
その中周波よりも強力タイプが今回のトレリート

どんなものかというと…
パルス発生本体に、5cm角の粘着パットシートが着いた電極2セット×2=4パット
がメインで、その4パットにコードが本体とつながっている。

それをシェイプアップしたい筋肉につなげると20秒間隔で収縮と緩和を繰り返す仕組みだ
早い話が、意思に関係なく筋肉だけが腹筋をしたりダンベルも持ち上げたりをしている動きを
勝手にしてくれるわけだ、本人がTVを見ていようが食事をしていようがお構いなく動く。

前にウォームアップと後にクールダウンもプログラムされており、只単にぷるぷる動いていた
以前のこの手のマシンより遥かにキツイ筋力収縮を作り出すのである。
1極につき80段階ほどの調整と60分までのタイマーつきで、腹部、ヒップ、太もも、バスト
二の腕、背中…と選択するカ所によってパルス発生のプログラムも異なる。
危険防止のためのセーフティーストッパー付き(非常用)。

はたして、効果のほどはいかに…2回の使用ですでに筋肉痛
毎日計測中(来月体脂肪計購入予定)なので体重は変わらなくても体脂肪が変化するかどうか
今後の報告を待って下さい。


2003.9.23

 映画の面白さ    2003.7.29


昨日家内とまた、映画評に関して話しになった。
家内とは、映画の趣味こそあるが、評に関してはほぼ同じである。
面白いシナリオ、面白いキャラ(面白い脇)、面白い題材、 面白い背景、面白い美術etc…
この全てが面白さに不可欠だが… 漫画に要求される面白さ、の第一条件は面 白いキャラ
これにつきる。これは、面白いキャラ=売れる なのだ。
これは作者がいかにそのキャラを自分のものとして動かしているか、キャラの性格やお話に出てこない部分まで、いかに把握し切っているかにかかかっている。
良く「お話が思い浮かばない」と作家が言うが、
これはネタが無いのではなく キャラが動かせないのだ、自分のキャラクターが動かない、言うなれば、自分のキャラでない場合こういう事は良く起きる。言い換えれば、良いキャラは稚拙なシナリオをも書き換え、どんどん突っ走る。作者が後から自分の作品を読んでも…
「なんでこうなったの?」
と、首をかしげるほどの活躍をしてくれる。
それが「キャラが生きている」ということなのだ。

漫画製作に当たって、作家はまず…キャラをスケッチブックに一杯描く、そしてそのキャラの生い立ち、家族関係、性格や趣味、学歴職歴に至るまで真っ白い紙に書きなぐる。
すると不思議なことに、キャラが勝手にしゃべり出す「私の名前は○○、家族は兄がひとり…」
こうなればしめたものだ、私の経験上、連載作品で1年経っても、キャラがしゃべってくれなかった事もある。
そういう作品は自分で面白くないし、連載もすぐに打ち切られる(当然だ)

だから、自分を持っている作家ほど他人のシナリオを嫌う。なぜなら人のシナリオで自分のキャラは思うように動いてくれないからだ、最低限名前を自分で決めないと(キャラが名のってくれないと)シナリオの上を引っぱられているだけのデク人形になってしまう。こういう話しは駄 作に終わる。

当然シナリオは大事だ。小説などの文章物はキャラよりも大事だろう。
基本的にキャラの把握が出来てこそ、面白いシナリオが書けるので、よほどのことが無いかぎりシナリオだけで評価は上がらない。
それでも漫画に比べるとキャラの比重は読者の感性に頼る部分が多い。
映画はと言うと、小説ではなく漫画に酷似している。絵コンテが出来てこその映画なのだから当然だろう。
だから、先ず面白い映画か否か… それはキャラクター(人物描写 )次に 見せ方の上手さ、
ページをめくった時のインパクトだ!
漫画で言えば見開きの右上隅(右頁右上)に見せ場は来る!
次に引き
漫画で言えば
見開きの左下隅(左頁左下)に次頁への引き画面 は来る!
これが出来て初めて作品の流れ…リズムが出来る!
キャラが動いていてテンポが良い…これは私が映画を見るうえでの面 白さの最低条件。
私の映画の評価で、 話しはイマイチだが、なぜか大好き!という作品もある 。
これは面白さの条件のいくつかをクリヤしている場合に多く、これに関しては、他からの酷評も真摯に認める、なぜならば完璧でないのは理解しているからだ。

困るのは…時々「これが面白いよ」と人から言われて観てみて、とてもつまらない場合がある
(^.^;)
そんな時「趣味が違うから彦ぷんさんにはどうかな?」とか保険をかけて言われる、 趣味はある…確かに趣味というものはある、
なぜならばミニシアター系に関しては、漫画の面白さの条件を無視しているものも少なくないからだ
しかし、マイナー系作品でも、大衆に認められるものに関しては、上記の面 白さの条件をちゃんと守っている。
この条件を無視してもなお「面白い」といい言い張る方がいたら、それこそが恐らく趣味、ここで言う趣味とは…
好きな俳優が出ていれば何でも良い。この監督作なら何でも良い。とか言う類いの物だろう。
「違うよ、キャラも良いし、テンポだって」と、まだ言いはる方に質問

「あなたは自分で 絵コンテを、書いたことありますか?」
面白さの条件は、書いて初めて分かります。観ているだけでは、分かっているつもりになっているだけ

のテンポ…も自分で作品を作ってみると初めて、テンポの悪さを感じるものです。
このテンポに合う合わないは、当然あります。しかし最低限どれがテンポというものなのか…
それは書いてみて分かる。
漫画学校で、いくら講義しても、自分の原稿を描いた事の無いものには理論上でしか理解できません。

とか、偉そうなこと言ってみたものの…
世間一般の、面白い面白くないの評価は…製作など全くしたことの無い、民衆に語られ…
それによって、映画監督や漫画家や小説家といったクリエーターは引きずり回されるのだ。
これが…製作者側の悲しい定めと知るべし。その感性のみの評価を多く得たとき大ヒットという女神が微笑む事になる。なんとも皮肉なことだが、これがクリエイターの辛いところではあるが…、
大衆に受けてこそのプロなのだ。


          2003.7.29


 謎の名前    2003.7.24


姉の名は77
妹の名は56
これは夢の中の話である。
クイズ番組の司会者をしていた私は、ある姉妹に会う
姉の名は77と書いてナナと読むらしい
妹は56と書くらしいが、いったいなんと読むのかは 謎。
聞くと父が付けた名で、6に行って1っ個戻る という事だという、
それがヒントなのだという さんざん考えた揚げ句、
ギブアップ 妹が笑って口を開けたとき、携帯の目覚ましが鳴り響き
妹の答えはかき消され目が覚める。
何とも釈然としない夢だった。いったい何と読むのだ???
この夢の製作スタッフはいずこ、シナリオは誰が書いてるっ!!


2003.7.23


 ボーナスなんか〜〜〜っ!!   2003.7.2


二十代に会社員をやっていた5年間以来、ボーナスなどもらったことが無い。
自営業をはじめて、ボーナスをもらうサラリーマンが羨ましくも思う。
しかし…自分から飛び込んだこの職業にそんなものがあるとすると、それは
単行本の印税だろう。それも昨今の新古書店の暴挙の前に泣いている作家は多い。
私などは、印税などというものをついぞもらった記憶がない。
家内にデビュー作の印税が、忘れたころにポロポロと入って来ているのを見ると…
サラリーマンのボーナスよりも 羨ましく思う。

自営業者は同じ年のサラリーマンよりも2〜3倍の手取り収入がなければ
生活していけないだろう。

サラリーマンは気楽なもので、社会保険や税金や諸々の経費がいかにサラリーマンの
特権かとか自営だとどれだけ大変かとか…知らないまま生活している人も多い。
自営業をひと言で言うなら…明日にもリストラされそうな恐怖に常にさらされている
ボーナスをもらえないアルバイト」
なのだ

漫画家などは、単行本の印税が入らないかぎり、原稿料はアシスタントに全て持って
いかれる…と言われるほどだ。
つまりは自転車操業のつかの間の収入が印税だ、売れない漫画家にはボーナスにもならない。

なぜなら、収入のない月や、収入の無い年もあるのが自営業、手に入れた収入がその月の
生活費ではないのだ。それを平らにならして生きていく者もいる。
ほとんどの漫画家はある時には使ってしまうが(^^;)

何が凄いって、新人漫画家の原稿料は30年前とほとんど変わらない。

30年くらい前…「新人漫画家さんの原稿料っていくら?」って質問を本で読んだ事がある
その答えと現在の値段に大差がないから驚く 。
「せんせい今回は予算がなくってギャランティーこんなものでやってもらえませんか?」って
編集に言われて聞いた値段に「をいをい、それじゃ30年まの値段だよ┐( -"-)┌」って思うが
自営業者は、来る仕事を断れないのだ、特に売れない漫画かは。

  2003.7.2


 ネットの恥部   2003.5.31


久々に2ちゃんねるに行ってくる。行くと気分悪くなるが漫画家としての
好奇心をくすぐるネタも転がっているのが悔しい。

たまたま映画マトリックスネタの書き込みをしたのだが…ついでにペットのトコロをのぞく
フェレットスレがある…こんなところで真剣にフードのことやフィラリアの事をきく者が
いるのが信じられない…しかしきかれたら答えてやろうと思う。
よせばいいのに書き込む、ほどなくして茶化しや中傷書き込みがあるヽ(´ー`)ノフッ
2ちゃんねる専用の言い回しが私は大嫌いだ、気分が悪くなる。
相手をコバカにした言い回しや、中学生程度の意味で「厨房」とか…
「死ね」とかって書き込むと問題視されるからと、「氏ね」とか…
私はコテハン〔固定ハンドルを意味する )で書き込む。基本的に2ちゃんは無記名なのだが、
名前を出さなきゃなんでも有り…って日本人の本性がむき出しのここのやり方が大嫌いなので
あえて、書き込む場所で名前を決めている。そう言う事をするとコテハンいじめ(つぶしと
言ったほうが適切であろう)なる誹謗中傷を喜んでやっている暇な輩がワンサカいる。

この日も真面目に聞いている方には、真面目に答えると、いきなり「彦ぷん氏ね 」とか
「彦ぷん逝ってよし」といった書き込みが、掲示板でありながらチャットのごとく
あれよあれよという間に書きこまれる。おまけに「フェレットなんか死んじまたって構わないよ」
とか…「注射なんか打たねーよ死ぬときゃ死んじまうだろフェレットなんか」って言い出す
バカまで出てくる。さすがにムカっときた私は 「君らがホントにフェレットオーナーなら
飼われているフェレは 可愛そうだ…
おそらくフェレよりIQは低いだろうが」と書き込む
我ながら大人げない、彼らの挑発にまんまと乗ってしまった。まだまだ修業が足らん。
そもそも、こんな所で真面目に語ろうというのが間違ってる。
ネットは便利で色んな人との出会いの場ではあるが、引き篭もりや人間の影の部分の
淀みが存在する事も事実だ 。ここにはネットの恥部とネットのパワーの両極が混在する
問題は利用者のモラルにかかっている。しかしこんな所に書き込む輩とは、知りあいに
なりたくはないと言うのが正直な気持ちだ。

  2003.5.31


 夢の重さ   2003.3.4


夢を追い求めて、今の職業についたものの、挫折も数えきれない。
いつの頃か、連載漫画が続けざまに打ちきられ
、家族を抱えて…
いつ来るかわからない連載の依頼を 待つ事も出来ず 。かといって今までの締め切りの中
持ち込み原稿を描くことも出来ずにいた私は、手っ取り早い収入の道を模索した。

いくつかの就職先を当たったがその当時の年齢からどこも使ってくれず。
やっと見つけた印刷所でパソコンで広告デザインの出来る仕事を見つけた 、
自分にできるのはこんな事しかない。

大変なのは連載がすべてなくなっていたわけではないこと…少ないなりにも連載が続いていた
しかしそれでは収入が足りないので働きはじめた。
もちろん編集には内緒だ。そんな事を話したら最後、来る仕事も来なくなる
急な依頼に仕事を抱えていて対処は出来ないからだ。

週6日間勤務、朝9時〜6時まで…仕事が込んでいれば10時過ぎまで残業もある…
実際徹夜仕事もあった。(残業手当はなかった、面接の時はあると言っていたのに)
仕方なく連載漫画は日曜日に全て廻された。平日の朝…自分で弁当を作り出社し
帰りにファミレスで、次回の
連載マンガのネタを考えまとめて朝までかかり、
そのまま帰宅して1〜2時間寝てまた出社。
そんな日もよくあった。
その印刷所が大変だったのはトイレだ、狭い印刷室の奥にトイレがあり仕事が込んでいると
そこら中に印刷物や紙が散乱していてトイレまで行き着けないのだ、おまけに普段印刷室は
借金取りや仕事関係の人間が常に来ていて(印刷室に社長のデスクがあったので客が常にいて、
トイレに行けないのである)
ひどい時は1日に1度もトイレに行けなかったこともある。しかも寒い時期だったが
パソコンの部屋は手がかじかむほどの寒さだった(暖房は削減されていた)
午前中は手袋をしてキーを打った。

その印刷所には…弁当を食べる場所もなく、仕方なく近所の公園や、墓地、スーパーの屋上で
よく弁当を広げた。公園と言っても住宅地の中の家一件分くらいの空地にベンチとブランコが
あるだけの場所だ。近所のスーパーのトイレに唯一昼休みにだけ行けたので、用を済ませ
冷えきった弁当を公園のベンチでむさぼり食うのがオレの昼休みだった。
近所の子供や犬の散歩のおじさんが寄ってきても、気にせず食べないと午後の仕事にならない。
「オレは何をやってるんだ、こんな所で」と涙を流しながら弁当を食った。
「このまま帰りの車で橋から飛び降りたら、いっそ楽になるな…」と、考えも頭をよぎった。
運よく仕事が増える前に給料を払わない印刷所に腹を立てて辞めてしまった。
最初ッからまともに給料を払っていない、呆れた会社で私が働いている最中も以前働いていて
人から何度も未払い分の支払要求電話が来ていた。辞めてから知ったところによると
給料を50万以上も未払いの方もいたようだ(しかも何人も)。

夢とは一体何なのか…夢では食って行けない現実と、子供のころからの夢に向かう自分。
20代の頃なら、こんな未来を望んだろうか?
少なくても10代の私はこんな将来を望んでいなかったろう。漫画家になれた将来だが
夢にだけ邁進していけない現実との狭間で、のたうち回る自分を観て漫画家を目指していた
10代のオレは何と言うだろうか?日々の締め切りに追われ、どんどん落ちていく漫画の
クウォリティーと内容に、20代の自分には怒鳴り飛ばされるだろう。

印刷所の数ヶ月は消し去りたい歴史だ、知りあった人間も皆消し去りたい…しかし
その数ヶ月がパソコンのスキルアップを私にもたらした。その数字ヶ月が無かったら
確実に 今の自分はない。 常に前進して行くのは難しい、しかしして行くのがプロ。
しなかったら取り残される…それがプロだ。後悔する時間が合ったらペンを持て。
  2003.3.4

 〆切りの重圧   2003.1.11


「ひとつづつ終わらせないと、人間は
頭も身体も一つだからね、でも一つ終われば
一個づつ楽になるよ」20年も前にまだ私が建設会社で現場監督をしている頃、
雑用人足さんのひとりが言っていた言葉だ。
当たり前のひと言だが…執筆業を始めてから、この言葉を〆切り前には、必ず思いだす。

当時、学校で建築を学び建設会社に入社したものの…「漫画家になる夢」を諦めきれず
いらだっていた私だが。
そんな私に「監督さん、いっこづつだよ、いっこづつ」…と、諭すように言うもので、
当時の若造の私は…
「命令を下すのはこっちだ、例え自分の父親くらいの歳でも、オレが監督だ!」…と
口には出さないまでも、見下す様な不快感を露にしていた。

20年経って、何本もの〆切りが重なって睡眠不足から、いらだつ日々…
眠気と闘う私の脳裏に、「一個づつだよ」と言う彼の声が聞こえだしたのは
いつの頃だったか…
そして今日も、3本重なった〆切りの1本をクリアした、15年前なら
終わらせる以前に、引き受けられなかった程の枚数の〆切りだ、

依頼が重なるたびに「絶対できない」って言う私に 「何とかなるよ、私も手伝うから」って
言ってくれた家内の応援(無謀な励まし)(^.^;)で1本、2本と、〆切が重なることも増え
いつの間にか度胸がすわって「まあ、何とかなるか」くらいに思えるようになった。

日雇い人足のおじさん(当時は、今の私より若かったろう)と家内には、足を向けて眠れない。

結婚記念日  2002.12.5


昨日結婚記念日だった、私は忘れていた。そしたら家内も忘れていた(^.^;)
仕方なく コンビニからショートケーキ買って帰って食べる(安上がりな記念日だ)

そもそも記念日に我が家はそれほど重きを置いていない。
問題は結婚した日とか、始めて出会った日とか、それもいいけど…
そんな事より内容だろ。

我が家の例で申し訳無いが、ウチは結婚指輪が無い。
お互いに仕事の時に原稿に引っ掛かって 邪魔になるし、なけ無しの金で指輪作って
ズボラなふたりが紛失でもしたら泣く事になるだろうということで、作らなかった。

知人の奥さんに、旦那が指輪を外すと烈火のごとく怒る奥さんがいる。
これが信じられえない、「愛の証」だとか言っているそうだ。
そんなものでしか計れない愛とは情けない。亭主をよっぽど信用していないのか。
結婚指輪って緊箍(きんこ)かっ?!(きんこ=西遊記の孫悟空の頭の輪っか)
三蔵法師に呪文(緊箍経)唱えられて締め上げられちゃうんじゃ ともかく…
指輪をはめたまま浮気する男だって山ほどいるぞ。

記念日だって同じだ、旦那が記念日を忘れた事を…この世の終わりのようにうろたえる話も
時々 聞くが…情けないヽ(´ー`)ノフッ
記念日を忘れることが、自分を忘れた事と同等なのだろうか?
普段、御主人に優しくされていたら、記念日なんか関係ないだろうに、
よっぽど心の繋がっていない 夫婦なのだろうなと可愛そうに思う。


ウチなんか、女の子いっぱいのオフに出かけると「ハーレム状態でんなダンナぁ」って
家内に冷やかされる(それもどうかと思うが(^.^;)
しかし… インターネットしてるだけで、浮気だの出会い系だのと騒がれるよりは、
どれだけマシか。
世の奥さんよ、もっと外を見なさい。あんたが思ってるほど旦那さんはもてないよ(^^)
外を見ればダンナが指輪外すとかなくすくらいは、大目に見られるようになるって。

彦ぷん

著作権  2002.11.30


最近無性に腹立たしいのは、ネット上で平気でソフトのコピーを誰かに頼む奴と
それを平気で引き受ける奴(フリーソフトを除く)
もっとハラ立つのは、自分が何のソフトを使っているか分からずに使っている人。
これって…Win機ユーザーには当たり前なのか?しかし、それがWindowsに迎合出来ない
理由のひとつだ。
マイクロソフト…誰にでもパソコン売りつけりゃいいってもんじゃないぞ、
そもそも買う方も 基本くらい自分で勉強しろや !

そもそも日本人は、無形のものに敬意を表さない国民だ、著作権などどこ吹く風の
愚かな日本に、明るい創作の未来は無いな。少なからず著作物を作っている職業からすると
ソフトを平然とコピーする輩には憎悪を感じる。こんな事を声高に言うと「真面 目ぶるな !
かたい事言うな、えらそうに!」って思われるのは分かってる。だからそんな人の前では
言わない。こういうモラルの欠如した人間には言っても分からないし、言うだけ無駄 だ 。
根本的なモラルが欠けている、つまり…その部分の脳が欠落してるので言っても理解できない。

コピーは著作物の窃盗だって事が、理解できないのだ。
コピーを平然とやらかす人の多くは 自分の脳みそを絞って、モノを創作したことの無い
人間に多い。
これに関しては Win機ユーザーを目の敵にしてるわけではない、
最近はMacユーザーにも著作物を無視 する者が多くなってきたのは嘆かわしい事だ。
基本的にMacはクリエーターのマシンと言われていたのに、金がないクリエーターが
多いというだけでは無かろう。モラルの低下だ。

ま、今では、Mac=クリエーター Mac=金持ち〔医療関係) Mac=音楽家
などという図式も成り立たなくなってきた。

これはiMacが売れたことで、えせMacユーザーが 流れ込んできたのが要因か?
初号機がiMacってMacユーザーは、私に言わせりゃ真の Macユーザーにあらず。

ま、んなコタどうでも良いんだけど。著作権ちゅうものは大事なんだよ見えないけどさ。

彦ぷん

 

眠りたくない  2002.11.11


眠い…いつもの事だが。 この5日ほど、まともに寝ていない。
締め切りが重なる時はいつもの事だが 15分間寝て仕事して…1時間寝て、仕事して。
1日平均2〜3時間睡眠、ともかく今が昼なのか夜なのか 時々解らなくなるのにはまいる…
よくこの頃は息子に「オレ寝るから1時間後にお前が寝る時でいいから 起こしてくれ」と、
目覚まし時計になってもらう。何が凄いって そう告げて目を閉じた次の瞬間「時間だよ」
と声をかけられる。 「起こして…」と言ったあと
即座に寝ているようだ…だから寝たという
感覚がない、疲れも取れてないから困ったモノだ。
かと思うと、寝た直後〔2〜3分で)電話がかかって来て起こされ 「あれ?オレ…
何時間寝てたっ?」って驚くほど 爆睡する時もある、この時は疲れも取れている
丸一日寝ていなくても… 5分ですっきり疲れが取れて、 目の前が開けることもある。
こういう時に「よっしゃっプロだね」と自分を褒めてやるが…
ほとんどの場合、何時間寝ても全然疲れは取れないし、寝ていないような感覚に襲われる。
最近は褒めることもめっきり減った。 漫画家をやっていて、一番の辛さは、眠れない事。
それに尽きる、ネタ云々よりも、睡眠時間をくれ!

そのくせ 徹夜明けで、面白い映画があれば観たくなる。
だから 映画館で寝てしまう事も多いが、 「観ておかないとダメだ」って強迫観念に
襲われるのだ。 寝ている時間がもったいないと、最近は思う、
なぜ人間は寝なきゃならないのだ?

眠らなければ、倍の人生を経験できるのになぁ。

彦ぷん


反省と恐怖心  2002.10.29


昨日某オフ会より帰宅 締め切りと睡眠不足が重なって最悪な状態での参加となったが
今かなり自己嫌悪に陥っている かつて映画のサークルのオフ会で、やはり原稿が遅れ
皆が美術館巡りの時、私は一人会場前の喫茶店にて 原稿に向かっていた。
その後、参加者がそこに合流、次の場所に向かう途中でファックスを送り…と
原稿の合間のオフって感じだった。
そのオフの参加者は7年来の友人達だったのとクリエーター揃いで 締め切りの強大な
パワーを 知っていてくれたので、それに甘えていた。
しかし…今回に関しては、真当なサラリーマン諸氏のオフ会 そこで一人でもこんな人間が
いては、場が白けるのは目に見えている。 下書き段階、もうお話しは出来ているので
頭は使いもしない作業なわけで、 だべりながらでも作業は出来る。
前もって手だけの作業にしてから参加したのだ、しかし気を使われて
「邪魔しないように…」などと言われる始末。 アシスタントや、ファミレスの客の
視線の中で、しばしばしているような 作業なので、いっこうに構わないのだが…
逆に気を遣わせてしまったと 反省している。次回こんな情況になったら
即刻参加を辞退しようと 強く心に誓う。

その2恐怖心とは何か?
今回のオフで、心霊スポットなるトンネル
(上が墓場だって事で 昔からよく知られたトンネルだ。編集が写真にも撮ってきて
その昔ホラー漫画に携わっていた時描いた事も有る) そこに私を連れて行ってくれるというのだ
私は断固拒否、そこの事例(面白半分に見に行って悲惨な目に合った)は 参加者よりは
資料として、よく知っているつもりだったし、霊感少年(私のHP「世にも奇妙な物語」参章
のこと)にも「面白半分に○○トンネルなどには行かない様に」と 念を押されているから、
当初から行くのには難色を示していた。 8年前に○○トンネルと、 名指しで言われているのに
行けるか、そんなもん。
そもそも私は、かなりの憶病者に思われているようだ(^_^)
めんど臭いんで、あえて否定はしない。
子供のころの実家のトイレは薄暗い廊下の突き当たりにあって、 ドアを開けると…窓のすぐ前に
お墓の見える怖いところだった。 外に合った風呂に行くにも、 勝手口から出ると真正面 に
墓場があり 新しいお墓にはロウソクや線香の光がチラチラと 見えて恐怖心を増幅させてもらった
ものだ。 お陰で、お化けや妖怪の本も読んだし、 いろんなお話しを考える脳みその前頭葉発達には
事欠かなかった。 だから今、 こんな職業に就いているのだと思う。
我が家の 息子も怖がりである、
しかしそれは想像力の証拠であり、かの有名な作家 スティーブン・キングは未だに、寝るときに
布団から足を 出して眠れないほどの 怖がりだと言う。 だからあれだけのヒット作が書けるのだ。

この世に存在するのは人間界のみで、 この宇宙に存在するのも地球人のみ そう思うのは勝手だ、
しかしそれでは何も面白くないし、 思うのは人間のエゴであろう、
あまりにも自己中心的な他人を思いやれない人間の思考だ。
だから私は息子が怖がってトイレに行けないのは喜ばしいことだと思っている。 その証拠に、
息子は感動できる映画では泣く(半端じゃなく泣く、一晩中泣き明かす(^^;) それは思いやりと
想像力の為す術なのだと信じたいのだ。
ひとつつけ足すと、私は映画のスプラッターは針の先ほども 怖くない。
脳みそをぶちまけようが、目玉をえぐられようが、はらわたを食い散らかされようが
心理的なサスペンスに比べれば何でもない。ホラー映画とスプラッタ映画は別 物だ。
恐怖どころか、逆にスプラッタの血しぶきには感動する。
あれは映画のクリエーター達が試行錯誤し、それこそ前頭葉をフル稼働させながら作り出した
目玉であり、生首なのだ、たいしたものだと拍手喝采しながらいろんなホラー映画を観る。
しかしあれは作り物、実際に人間の飛び散った肉片やら脳みそやら死体も何度か見たが、
本物はいかん。なぜならホラー映画の死体や肉片は生きている、 生き生きしているのだ、
でも生(なま)のそれらは物体化しているのだ、死体は物になっている、かたまりなのだ。
それを観れば観るほど、本物の肉体は死ぬと物体だと強く感じる。
魂や精神は別の部分に存在すると 信じたいのだ。
子供のころから犬、猫、さる、にわとり、アヒル、くじゃく、ガチョウ、亀、鳩、
フクロウ、九官鳥、キジ、そしてフェレットと、
いろんな生き物を飼ってきたが、
その生命が肉体が滅びた後…消えてなくなると言うのでは、あまりに悲しい。

「幽霊など観たことが無いから信じない」では安易すぎる。そんな事だったら人間の想像力は、
とっくに死に絶えていたであろう、だから私はあえて憶病者と言われる事を否定しない、
怖がらない人間なんか面白いか?
しかし「心霊無関心人間」に対して異論も述べないし、口論もしないし、したくもない
結論のでない会話になるのは 時間の無駄だからだ、〆切り間際に、道路で渋滞に
巻き込まれたときの様ないらだちしか残らないからだ。

「 わたしは…人間に見えないものが、全て存在しないのだ」という、 前頭葉を無視した考え方が
嫌いなだけだ。

彦ぷん